Despicable Me
製作国:アメリカ
上映時間:95分
監督:クリス・ルノー/ピエール・コフィン
出演(声):スティーヴ・カレル/ミランダ・コスグローヴ/デイナ・ゲイアー/エルシー・フィッシャージェイソン・シーゲル
第3作にあたる『ミニオンズ』(2015)の公開を間近に控えているクリス・ルノー、ピエール・コフィン両監督によるCGアニメーション映画。2人ともフランス人のようで、本作のスタッフにも多くのフランス人の名前が見られますが、映画自体はアメリカ映画のようです。
世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピエール・コフィン。
大泥棒グルーの生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン”を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが…。
ミニオンってバナナから作られた怪盗軍団
だったのかー。特に映画内でそれについて言及されてはいませんでしたが。以前『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)を見に映画館に出かけた際、予告編で流れていたミニオンたちのコミカルな動きに魅了されたのが本作を見てみたきっかけです。
怪盗グルー(スティーヴ・カレル)が、利用するために引き取った3人の子供たちに感化されて、優しい心を取り戻していく、というストーリーは王道ですが、王道だけに心地よく、面白い。そこにコメディアンとしてのミニオンのキャラクターが入ってくるので、常に大笑いしながら見ていられます。
それにしても、この何の説明もなく登場するミニオンというキャラクターが本当に面白い。これは彼らを主人公にした作品(『ミニオンズ』)が作られるのも納得で、公開が非常に楽しみです。