葉問2
製作国:香港
上映時間:109分
監督:葉偉信
出演:甄子丹/洪金寶/黄暁明/樊少皇/熊黛林
さきほどご紹介した『イップ・マン 序章』(2008)に引き続き、続編の『イップ・マン 葉問』をご紹介します。日本では本作が先に劇場公開されましたが、前作が対日本だったのに比べ、本作は対西洋と、おなじ東洋人である日本人には感情移入しやすい作品になっています。監督は前作同様に葉偉信。
伝説の映画スター、ブルース・リーにとっての唯一の師匠として知られる中国武術“詠春拳”の達人、イップ・マン(葉問)の壮絶人生を、「HERO」「セブンソード」のドニー・イェン主演で映画化した本格カンフー・ムービー。日中戦争時代を中心に描いた第1作に続き、本作では第二次大戦後の香港を舞台に、ライバルとの間に芽生える熱き絆と中国武術の誇りを懸けた決死の闘いの行方を、リアルかつ迫力のカンフー・アクション満載で描き出す。共演にサモ・ハン・キンポー。監督は「SPL/狼よ静かに死ね」のウィルソン・イップ。
1950年、イギリスが統治する香港。家族と共に広東省佛山より移住してきた詠春拳の達人、イップ・マン。さっそく詠春拳の武館を開いた彼のもとに、血気にはやる若者ウォンが弟子入りする。そんなイップに、香港武術界を仕切る洪拳の師範ホンは武館開設のための掟を告げる。それは、他流派の師範たちの挑戦を受けるというもの。そしてイップは立ちはだかる挑戦者たちを次々と退け、ついにホンとの一騎打ちを迎えるが…。
Allcinema Onlineに書かれている解説は前半のみ。映画として盛り上がるのは、洪金寶演じる洪震南が中国武術を守るため西洋人ボクサー・ツイスター(ダーレン・シャラヴィ)と戦い、持病もあって敗れ、そのまま死んでしまい、葉問(甄子丹)が彼の復仇のため、そして中国武術界の誇りを守るためにツイスターと戦うクライマックスです。
前作に比べるとストーリーに意外性や新規性はないものの、仇討という物語はやはり単純に盛り上がります。また、前作では武術指導のみだった洪金寶が出演し、重厚な演技を見せてくれるのも楽しさのひとつ。前作では葉問と対立した金山找(樊少皇)が、本作では葉問側の人間として登場するのも、前作から続けて見ている人には嬉しい点です。
あと、本作のクライマックスでラジオの実況者役で出てきた俳優さん、同じ監督の『開心魔法』(2011)にも、十種競技で優勝したい御曹司役で出ててましたね。