今日こんな映画観た

日本未公開・未ソフト化の超マイナー映画から、誰もが知っている超大作まで、映画についての鑑賞メモ。
基本的にストーリーは結末まで記しているため、ご注意ください。

監督:成龍

成龍(1985)『ポリス・ストーリー/香港国際警察』

警察故事
製作国:香港
上映時間:106分
監督:成龍
出演:成龍/林青霞/張曼玉

成龍がメガホンを取った初めての現代劇(だと思います。少なくとも日本公開作では初)。てっきり既に観ているつもりだったのですが、観始めたら観たことないことが判明。小さな頃にテレビで「ポリス・ストーリー」シリーズはたまにやっていたので、どうやらシリーズの他の作品と混同していたようです。

日本で劇場公開されたヴァージョンは成龍演じる陳家駒刑事が犯罪捜査班に配属されるシーンから始まるそうなのですが、ぼくが今回観たのは香港公開ヴァージョン。捜査会議のシーンから始まるヴァージョンですね。ちなみに、先週BS-Hiで放送されたものです。しかし家駒というとBEYONDのヴォーカル、黄家駒を思い出して少し切ない気持ちになります。

閑話休題。このオープニングの捜査会議のシーンはなかなか評判が良かったらしく、『悪漢探偵(1982)』でもパロられています……って書こうとしたら、『悪漢探偵』のほうが製作年が古かった。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』のほうがパロったのか、それともそこまであからさまに同じではなかったので、たまたま被っただけなのか。

ストーリーはこんな感じです。

ジャッキー・チェンが自ら監督・脚本・出演を務めたアクション映画。香港国際警察と麻薬シンジケートの戦いを正に体を張った体当たりのスタントで演じるジャッキーの大活躍が見もの。「九龍の眼/クーロンズ・アイ」に続く。

これじゃストーリでも何でもなかった。陳家駒刑事(成龍)は麻薬シンジケートの親玉である朱滔(楚原)を逮捕するのですが、有罪にするためには証拠が足らない。そこで、親玉の秘書であるセレナ方(林青霞)に検察側証人として裁判に出廷してもらうことに。裁判までの間、家駒刑事がセレナの護衛をすることになるのだが……。というストーリーです。

Allcinema Onlineの解説にもありますが、成龍の体を張ったスタントがこの映画の見どころのひとつ。冒頭のスラム街でのガンアクションから、そのスラム街を破壊しながら突っ走るカースタント、そして走行中のバスに飛び乗ってのスタント、一瞬足りとも目が離せません。しかし、体を張るのは成龍だけではありません。セレナ役の林青霞(ショートカットがとても可愛らしい)も、家駒の恋人である阿メイ役の張曼玉も体を張った熱演を見せてくれます。しかし、香港映画の女優さんは大変だ。

脇を固める俳優陣もなかなかいい。梅宮辰夫にどことなく似ている、家駒の上司、驃叔を演じる董驃は抜群の安定感で安心感のある演技を見せてくれますし、更にその上司である李署長を演じる林國雄も、一見現場を知らない典型的エリートに見えながら、その実男気溢れるナイスガイをそつなく演じてくれています。

始めから終わりまで、成龍のアクションを楽しみ、そしてエンディングでスカっとする、一級品の香港アクションエンタテインメントでした。

成龍(1980)『ヤング・マスター/師弟出馬』

師弟出馬
製作国:香港
上映時間:100分
監督:成龍
出演:成龍/韋白/元彪

最近マカロニウエスタンばかりだったので、気分転換をかねて香港アクション映画。まぁ、よく考えると、この時代の香港アクション映画はマカロニウエスタンっぽいというか、かなり影響が伺えるジャンルなので、あまり気分転換になっていないような気がしないでもありません。

ただ、ぼくの場合中国語と広東語については、かなりそのまま理解できるので、字幕を読む労力があまり掛からないという意味では楽チン(さすがに全く字幕無しでは辛いですが)。映画は字幕派の自分ですが、何だかんだで画面を見ながら字幕も見るというのはやはり少し疲れるようです。

粗筋をAllcinema Onlineからご紹介。

ジャキー・チェンが自らメガホンをとった痛快アクション。捨て子だったタイガーとチェンは正風道場のカン先生に拾われ、功夫を学びつつ今やりっぱな若者に成長していた。そんなある日、カン先生のかねてからの厳しい修行に嫌気がさしていたタイガーが、恒例の和威道場との獅子舞い合戦で、金につられて敵の黒獅子を演じたのが先生にばれてしまった事から、ついに彼は道場を追い出されてしまう。帰るに帰れないタイガーは、大悪党のキム一味の用心棒となる。そんな彼を心配したチェンは、彼を連れ戻しに向かうのだが……。冒頭の獅子舞い合戦のシーンや、ラストの海を見下ろす高原における1対1の戦いなどのアクション・シーン、そして恒例のコミカルな味付けなどは勿論の事、本作ではそれらに加えて、縄・棒・剣・椅子・キセル等の小道具をふんだんに駆使しての立ち回りなど、話自体は単純明快なストーリーではあるものの、彼独特の様々な趣向溢れる作品に仕上がっている。

成龍演じる主人公の名前が字幕によってチェンになっていたり、ロンになっていたりするのは香港映画ではよくあること。ちなみにロンとは龍のこと。英語版ではDragonとなっています。そのまんまです。韋白演じるタイガーも、字幕では漢字一文字名になっています。

シンプルなストーリーなのですが、さすがに成龍の持ち味のコミカルなアクションは高水準で堪能できます。今の目から見ると、すこし動きがのんびりしているというか、立ち回りがシンプルな感じも受けますが、それも時代か。しかし、クライマックスの黄仁植演じるキムとの決闘は、すごい迫力を通り越してすごい痛そう。

中盤、コミカルな味わいを見せる石堅と元彪の親子もいい味がありました。石堅は『燃えよドラゴン』のハン役でもいい演技をしていましたが、昨年、お亡くなりになっていたようです。

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