今日こんな映画観た

日本未公開・未ソフト化の超マイナー映画から、誰もが知っている超大作まで、映画についての鑑賞メモ。
基本的にストーリーは結末まで記しているため、ご注意ください。

監督:ロマン・カチャーノフ

ロマン・カチャーノフ(1970)『レター』

ПИСЬМО
製作国:ソ連
上映時間:10分
監督:ロマン・カチャーノフ

チェブラーシカ』(1969)のロマン・カチャーノフ監督による短編アニメーション。日本では『ミトン』(1967)、『ママ』(1972)と同時上映されました。

 日本でも「チェブラーシカ」が大ヒットしたロシアのアニメ作家ロマン・カチャーノフ監督が70年に製作したファンタジックな短編人形アニメ。戦地に赴いた父からの手紙が突然送られてこなくなり、手紙を楽しみにしていた少年と母親は不安を募らせ…。2003年、本邦初公開に際し、同監督の「ミトン」「ママ」と同時上映。

本作も人形の作りは『ママ』と同様。少年の造形が『ミトン』の愛らしさと異なり、そばかすがあったり少々リアルな感じ。

心配のあまりノイローゼ気味になってしまった母親を心配する少年の姿がファンタジックに描かれています。

ロマン・カチャーノフ(1972)『ママ』

МАМА
製作国:ソ連
上映時間:10分
監督:ロマン・カチャーノフ

チェブラーシカ』(1969)のロマン・カチャーノフ監督による短編アニメーション。日本では『ミトン』(1967)、『レター』(1970)と同時上映されました。

 日本でも「チェブラーシカ」が大ヒットしたロシアのアニメ作家ロマン・カチャーノフ監督が72年に製作した短編人形アニメ。モノに乏しく行列しないと商品が買えない当時の社会情勢を反映したシリアスな問題を背景に、母親の子どもに対する無上の愛情を表現。原作のセルゲイ・ミハルコフは、「黒い瞳」などで知られるロシアを代表する映画監督ニキータ・ミハルコフの父。2003年、本邦初公開に際し、カチャーノフ監督作「ミトン」「レター」と同時上映。

人形の作りが『ミトン』とは少々異なり、比べると少しリアルな雰囲気になっています。お母さんの顔色が青白く、ちょっと怖いです。

内容は買い物に出たお母さんが家で留守番している幼い息子を心配していろいろ悪い想像をしてしまう……というもの。始めは想像だということが明かされないため、見ているほうもハラハラします。可愛らしい短編です。

ロマン・カチャーノフ(1967)『ミトン』

ВАРЕЖКА
製作国:ソ連
上映時間:10分
監督:ロマン・カチャーノフ

チェブラーシカ』(1969)のロマン・カチャーノフ監督による短編アニメーション。『チェブラーシカ』の人気を受け、『レター』(1970)、『ママ』(1972)と共に日本でも劇場公開されたようです。

 「チェブラーシカ」のロマン・カチャーノフ監督によって67年に製作されたかわいい人形アニメーション。犬を飼いたい小さな子供とその母親の何気ないやりとりをファンタジックに描く。全編に渡ってセリフはないものの、感情の機微を繊細に表現。2003年、本邦初公開に際し、同監督の「レター」「ママ」と同時上映。
 犬を飼いたくて仕方ない小さな女の子アーニャ。彼女は、ほかの子供たちが飼い犬を散歩しながら雪の中で楽しそうに遊んでいる様子を、いつも家の窓からうらやましそうに見ていた。そんなある日、アーニャは友達から生まれたばかりの黒いライカ犬の子犬を譲り受ける。しかし、きれい好きの母親に飼うことを認めてもらえず、結局その子犬を手放すことに。しょんぼりと落ち込んだアーニャは、帰り道に赤い手袋を子犬に見立てて遊び始める。すると突然、その手袋が本当の子犬に生まれ変わるのだった。

『チェブラーシカ』とは異なり、本作および『レター』、『ママ』はパントマイムの形式で制作されています。原題のバレーシカは手袋の意味。アーニャが犬に見立てていた手袋のことですね。

『チェブラーシカ』ほどではないものの、本作にもロシアらしいというかカチャーノフ監督らしいペーソスが感じられます。しかし、本作ではそれを上回るアーニャと子犬の可愛らしさがあるので、誰でも楽しく見られます。言うなれば、ちょっと苦い薬を糖衣でくるんだような。

ロマン・カチャーノフ(1969)『チェブラーシカ』

ЧЕБУРАШКА
製作国:ロシア
上映時間:73分
監督:ロマン・カチャーノフ
出演(声):クララ・リュミャーノヴァ/ワシーリ・リワノフ

allcinema onlineでは1969年製作、製作国ロシアとなっていたので、上では一応それに合わせた表記にしてあります。実際は1969年「こんにちはチェブラーシカ」(Крокодил Гена)、1971年「ピオネールに入りたい」(Чебурашка)、1974年「チェブラーシカと怪盗おばあさん」(Шапокляк)、1983年「チェブラーシカ学校へ行く」(Чебурашка идёт в школу)の4本の短編を日本でまとめて劇場で公開したものとなっています。そしてもちろん、ロシアではなく、ソビエト時代の作品です。

 ロシアの児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキーの原作をロマン・カチャーノフ監督が映画化した人形アニメーション。かわいい容姿の架空の動物チェブラーシカが繰り広げるほのぼのした日常を描いたハートフルでキッチュなキャラクター・アニメ。1969年から1983年にかけて短編4本が製作された。日本でも2001年7月にそのうちの3本が劇場公開され人気を博した。2008年7月には三鷹の森ジブリ美術館配給により、デジタルリマスター、全四話完全版の劇場公開も実現。

本作との出会いは大学のロシア語の授業でした。当時の先生が授業の中で「こんにちはチェブラーシカ」「ピオネールに入りたい」「チェブラーシカと怪盗おばあさん」の3話を見せてくれたのがチェブラーシカを知った初めの機会でした。可愛らしいキャラクターと、妙に寂しげな雰囲気が印象に残っていました。

今回再見してみても、やはりチェブラーシカとゲーナの可愛らしいキャラクターは健在。そして決して子供向けではない(特に「チェブラーシカと怪盗おばあさん」はストーリーが少々ブラック)ストーリーには感心させられました。

また、ゲーナがアコーディオンを弾きながら歌う曲も哀愁がただよっていて、非常に印象に残ります。第1話のロシア語版タイトルからも分かるように、もともとの主人公はワニのゲーナだったようです。しかし、(特に日本では)そのかわいらしさからチェブラーシカのほうが圧倒的な人気を博しているようですね。

久々に観て気付いたのは、本作のロシア語の聞き取りやすさ。そこまで単語も難しくないですし、チェブラーシカとゲーナの発音もゆっくりはっきりしているため、かなり聞き取りやすく、ロシア語を勉強している方にもおすすです。

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