今日こんな映画観た

日本未公開・未ソフト化の超マイナー映画から、誰もが知っている超大作まで、映画についての鑑賞メモ。
基本的にストーリーは結末まで記しているため、ご注意ください。

監督:デモフィーロ・フィターニ

デモフィーロ・フィターニ(1967)『Straniero... fatti il segno della croce!』

製作国:イタリア
上映時間:87分
監督:デモフィーロ・フィターニ
出演:チャールズ・サウスウッド/エットレ・マンニ/カリスト・カリスチ/クリスティーナ・ペンツ

何作ものマカロニウエスタン(ただしその全てが低予算のB級作品)を手がけたデモフィーロ・フィターニ監督の監督第一作となるマカロニウエスタン。主演のチャールズ・サウスウッドもこの作品が初出演のようです。

西部のとある町ではドノヴァン(メル・ゲインズ)率いる盗賊団が猛威を振るっていました。その手口は銀行を襲い、女子供ですら容赦なく虐殺するという苛烈なものでした。時を同じくして、バウンティ・キラー(チャールズ・サウスウッド)がホワイト・シティにやって来ます。この街はドノヴァンの兄弟であるカールソン(カリスト・カリスチ)によって牛耳られていました。街に入ってそうそう、カールソンの息子・ルーカス(ジェフ・キャメロン)と揉め事を起こすバウンティ・キラー。

一方、ドノヴァンは強盗の際に負傷し、カールソンを通して医者に視てもらおうとします。そんなドノヴァン一味の賞金を狙うバウンティ・キラーと、彼らを父(?)の仇として恨みを持つ足の悪い男・ブレイク(エットレ・マンニ)は協力して彼ら兄弟を迎え撃とうとしますが……というお話、だと思われます。イタリア語音声イタリア語字幕で視聴したため、少々自身がありません。

ストーリーはシンプルながら、撮影時のアングルがなかなか凝っいたりと丁寧に撮られている作品だと思います。主演のサウスウッドも、後年の『荒野の無頼漢』(1970)などと異なり、いたって普通のマカロニウエスタンの登場人物を演じています。その分、彼独特の味というのは少々薄まっている嫌いもありますが。

基本的にはシリアスなマカロニウエスタンなのですが、水筒を改造した水筒ガンや、松葉杖を改造した松葉杖ライフルが出てくるのは、まるでジャンフランコ・パロリーニやジュリアーノ・カルニメーオの作品を彷彿とさせます。本作の場合、しっかりと拳銃やライフルが中に仕込まれている、という正統派ではあるのですがね。

デモフィーロ・フィターニ(1970)『Quel maledetto giorno d'inverno... Django e Sartana all'ultimo sangue』

製作国:イタリア
上映時間:90分
監督:デモフィーロ・フィターニ
出演:ファビオ・テスティ/ハント・パワーズ/ディノ・ストラーノ/ベニート・パシフィコ

久々にご紹介するマカロニウエスタンは、いわゆる亜流ジャンゴものの一本。タイトルを翻訳すると、「運命のその冬の日、ついにジャンゴとサルタナがやって来た」というような意味になります。監督は本作のほかにも『Arrivano Django e Sartana... è la fine』(1970)という偽ジャンゴと偽サルタナの出てくる映画を撮っているデモフィーロ・フィダーニ。本作ではジャンゴを演じるのはハント・パワーズことジャック・ベッツ、サルタナに当たるジャック・ランソンを演じるのはファビオ・テスティです。

ブラック・シティに新任の保安官ジャック・ランソン(ファビオ・テスティ)がやって来ます。保安官事務所に向かいますが、そこは荒れ果てており、どうやら長いことこの街には保安官がいなかった様子。事務所の片付けをしていると、サンチェス(ベニート・パシフィコ)率いる無法者集団と、彼と組む町のボス・ウィラー(ディノ・ストラーノ)が酒場に入ってゆきます。と、相前後して黒尽くめの男・ジャンゴ(ハント・パワーズ)も街にやって来て、酒場へと入っていきます。

ジャックは彼に期待をかける街の老人からウィラーとサンチェスの今までの悪行を聞きます。銀行強盗、牢破り、保安官殺しと彼らは狼藉三昧。そのため、保安官もいなくなり、長らく後任も現れなかったのでした。それを聞いたジャックは、酒場でウィラーに挑戦状を叩きつけます。しかし、その場に居合わせたジャンゴは、まだ若いジャックには荷が重いと判断。事務所にいたジャックを殴りつけ、気絶させておき、自分がジャックの変装をしてウィラーとの対決に向かいます。

強い風が吹き、砂埃が舞う早朝のブラック・シティ。マフラーで顔を隠したジャンゴは、ウィラーとの決闘に勝ち、彼に止めを刺します。しかし、それを聞いたサンチェスは怒り狂い、ブラック・シティに襲撃を掛けるのでした。サンチェスの挑戦を受けたジャックは、今度はジャンゴの力を借りず、自分で決闘に赴こうとするのですが……というお話。

いわゆる偽ジャンゴものに分類される作品になるかと思いますが、ストーリーもなかなか凝っており、テンポも非常によく、意外にも水準以上の面白さのマカロニウエスタンに仕上がっています。前任の保安官兄弟の死の謎を追うジャンゴと、新任の保安官として経験不足ながら銃の腕は折り紙つきというジャックのコンビもなかなか面白い。

ハント・パワーズとファビオ・テスティという主演キャストふたりからは、どうしても地味な印象を受けてしまいますが、パワーズの黒尽くめの衣装はなかなかサマになっており、オーラは本家より落ちるものの、貫禄は本家以上。テスティは、ぼくは彼は何を演じてもどこか御曹司というか、育ちが良さそうなオーラが出ている気がするのですが、そんなオーラが経験不足の青二才保安官、という役柄に非常にマッチしているような気がしました。

ぼくが観たのは英語版だったのですが、クライマックス、ジャンゴとジャックが別れる際に、ジャックが「俺はサルタナじゃない、ジャックだ」みたいなことを言っているような気がしましたが、あれは何だったんだろう……。それまでサルタナという名前は一回も出て来なかったはずなので、少々不思議な感じがしました。

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