You Only Live Twice
製作国:イギリス
上映時間:117分
監督:ルイス・ギルバート
出演:ショーン・コネリー/若林映子/浜美枝/丹波哲郎

007シリーズ5作目。このブログでは3作目の『007/ゴールドフィンガー』(1964)と4作目の『007/サンダーボール作戦』(1965)が未紹介になっていますが、先にこちらの作品をご紹介します。本作の監督はルイス・ギルバート。本作と合わせて全部で3作の007シリーズを演出しています。

 米ソの宇宙ロケットが、次々と行方不明になるという事件が発生した。事件の背後にスペクターの影を見いだした英国情報部は、真相究明のため、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する。日本の情報部局長、タナカの助けを得て、ボンドはスペクターの秘密基地に潜入するが……。ボンドの宿敵、ブロフェルドをD・プレザンスが演じたシリーズ第5作。大掛かりな日本ロケと、宇宙にまで舞台を広げたストーリーのミス・マッチが何ともユニーク。一部では007の“裏ベスト1”とも言われている。ナンシー・シナトラの歌う主題歌と、蛇の目傘がバックに映るタイトルバックもチグハグだが、印象深い。

日本が舞台、ということで今でもしばしば話題になる本作ですが、ヘンなオリエンタリズムに注力しすぎることなく、荒唐無稽ながらしっかりしたジェームズ・ボンド作品になっているのは、さすがにシリーズ5作目の貫禄でしょうか。米ソ冷戦にスペクターが絡む、という当時の007お馴染みの展開ですが、冷戦も遠ざかった今の目で見ると、少々滑稽に思えてしまうのは、仕方がない面もあります(特にソ連の陰謀だと頑なに信じこむアメリカ首脳が間抜けに見えてしまう)。

Qの創りだす秘密兵器は本作でも大活躍しますが、それよりも活躍するのが丹波哲郎演じる田中が開発した煙草に仕込める弾丸と、彼の忍者軍団というのが、また何とも。

当時の東京都内でロケが行われているので、そういった1960年代の日本の様子が垣間見られるのも面白い点です。他には姫路城や坊津でもロケをおこなっているようです。