Caltiki - il mostro immortale
製作国:イタリア/アメリカ
上映時間:76分
監督:リカルド・フレーダ
出演:ジョン・メリヴェール/ディディ・ベレゴ/ジェラルド・ハーター/ダニエラ・ロッカ

戦後イタリア映画界でもっとも早くホラー映画『I vampiri』(1956)を製作したリカルド・フレーダ監督が、撮影監督を務めた後の巨匠マリオ・バーヴァと組んで作り上げたモンスター・ホラー映画。

マヤ文明の謎を解明するためにジャングルに分け入っていたジョン・フィールディング教授(ジョン・メリヴェール)を隊長とする調査隊。ある日、二人の研究者が遺跡に隠された洞窟を見つけますが、何者かに襲われ、一人は行方不明となり、もう一人も何とかキャンプに戻ったものの、ショック状態となってしまいます。

翌日、ジョンにマックス(ジェラルド・ハーター)、ボブ(ダニエル・ヴァルガス)の3人は洞窟の調査に出かけます。そこにはマヤの唯一神カルティキの像が隠されていました。生贄を沈めた泉を調査する3人でしたが、潜水していたボブが謎の生物に襲われ死亡、財宝を回収しようとしたマックスの右腕に謎のモンスターが絡みついてしまいます。ジョンの助けにより何とか脱出した2人でしたが、マックスの右腕には怪物が絡み付いていたのでした。

メキシコシティに戻り、手術を受けたマックスでしたが、右腕は完全に侵食され、このままでは早晩毒が脳まで回ってしまいます。マックスを助けようと、ジョンはロドリゲス教授(ヴィットリオ・アンドレ)と共に調査をすすめると、どうやら放射線に反応して怪物は動いているということが判明します。しかしその時、ちょうど放射性の彗星が地球に近づいてきており、そして自暴自棄になったマックスは看護婦を殺し、病院を抜けだしてしまうのでした……

という、ストーリー的にも演出的にもなかなかまとまりがあって面白い作品です。単なるB級モンスター映画だと思って見ていると、思わぬ拾い物をした気分になりますね。同時期のロジャー・コーマンの『金星人地球を征服』(1956)と比べても、費用もこちらのほうがかかっているし、ストーリーも練られている感じがします。

また、本作には後のマカロニウエスタンに欠かせない俳優が数人登場しているのも見どころのひとつ。まずは『Le due facce del dollaro』(1967)や『黄金無頼』(1967)のジェラルド・ハーター。本作では歩くフラグ製造機であるマックスを演じていますが、何というかこう、『金星人地球を征服』のリー・ヴァン・クリーフを思い出しますね。あの貫禄ある名優がこんなことを、的な意味で。

もう一人は登場シーンは少ないながら、ロドリゲス教授の助手を演じていたジャコモ・ロッシ=スチュアート。『荒野のみな殺し』(1966)などの低予算マカロニウエスタンで主役を多く演じた俳優です。