製作国: 日本
監督: 野田幸男
出演: 杉本美樹/郷鍈治/室田日出男/丹波哲郎

【あらすじ】

女刑事の零(杉本美樹)は友人エミイ(柿沢エミ)を殺した大使館職員リチャードを殺し、留置所に入れられる。一方そのころ神奈川刑務所から出所した仲原(郷鍈治)は仲間たちとともにカップルを襲い、男は殺し、女をさらう。馴染みのスナック、マンハッタンの加律子(三原葉子)の元に女を連れてきた仲原たちは、その女が大物政治家、南雲善悟(丹波哲郎)の娘、杏子(岸ひろみ)だと気づく。彼女を人質に南雲に3千万円を要求する仲原。

要求を受けた南雲は、警察の日下(室田日出男)に事件を内々に処理するよう依頼する。日下は留置所の零を訪れ、釈放と職務復帰と引き換えに、誘拐犯を始末し、杏子を救出するように命じるのだった。

新宿駅での身代金受渡に現れた仲原は、刑事たちに追跡されるが、零によって助けられる。仲間たちは警察の犬ではないかと零を疑うが、零は自分の正体を知っている加律子を殺すことで、逆に彼らから信頼される。零は南雲に再び身代金を要求するよう仲原を促す。身代金を受け取りに現れた野呂(菅原直行)は日下によって殺される。

日下たちはマンハッタンを囲むが、それに気づいた仲原、関(荒木一郎)、稲葉(遠藤征慈)の3人は杏子と零を連れて逃走を図るが、仲原の弟、アキ(小原秀明)が杏子を逃がそうとする。怒りに駆られて仲原はアキを撲殺する。半ば狂気に陥りつつも仲間たちとともに逃走する仲原。彼らは横浜のアメリカ人の家に立て籠もる。仲原に怯えて逃げ出す稲葉だったが、日下たちに捕まり、拷問を受ける。零への連絡係として仲原の元に戻された稲葉だったが、それが仲原にばれ、稲葉は殺される。

家に火を付け、零と杏子を人質に再び逃走する仲原と関。麻薬を打たれて朦朧とした娘の姿を見た南雲は、娘もろとも全員を始末するよう、日下に指示を出すのだった。カーチェイスと銃撃戦の末、生まれ故郷のドヤに逃げ込んだ仲原と関だったが、日下との銃撃戦によって関は死に、仲原も隙を突かれて零に殺される。重傷を負いながらも零と杏子を殺そうとする日下も、逆に零によってとどめを刺されるのだった。

零は杏子を無事に東京に連れ戻し、マスコミにリークの末、警察署に駆け込ませる。政治生命を絶たれた南雲をよそに、零はタクシーに乗って去っていくのだった。

【感想】

東映が製作した女性アクション映画の傑作と言われる作品です。序盤から杉本美樹の裸が登場したり、三原葉子や岸ひろみもヌードがあったりと、セクスプロイテーション映画の側面も非常に強い作品。というか、この映画に登場した女性ほとんど全員脱いでる気がする。男も割と脱いでますが。

中盤で弟を殺して以降、どんどん狂気に陥っていく仲原を演じる郷鍈治がとても良い。常に何を考えているのかわからない荒木一郎もいい感じ。そして権力欲に突き動かされて零すらも始末しようとする室田日出男もぎとぎととしていてやっぱりいいです。杉本美樹については演技力はいまいちわかりませんが、この辺、マカロニウエスタンの主役と同じで、アクションが良くて雰囲気があればそレデ十分な感じです。

アメリカ人の邸宅を襲撃して以降、仲原は水平二連の散弾銃を持ち歩くのですが、ファッションも微妙にマカロニウエスタン感があって、マカロニファンとしてはその辺も面白い。クライマックスの銃撃戦シーンも、エンツォ・G・カステラッリばりの高低差を活かした銃撃戦があったり、ナイフと銃の対決があったりと、スタイリッシュなアクションが堪能できます。

反面、あんまり血が吹き出しすぎというか、スプラッターよりの演出は本作には必要だったのだろうか、という思いもあります。が、まあ、この時代の東映映画なのでその辺は仕方ないですか。