Anche gli angeli tirano di destro
製作国: イタリア
監督: エンツォ・バルボーニ(E・B・クラッチャー)
出演: ジュリアーノ・ジェンマ/リッキー・ブルック/ラウラ・ベチェレッリ/ドミニク・バルト

【あらすじ】

チンピラのソニー(ジュリアーノ・ジェンマ)はある紳士からニューヨーク行きの切符をくすねてニューヨークに向かいますが、その紳士は脱獄したばかりのマフィア、タイガー(エドアルド・ファイエタ)の部下でした。列車の中でタイガーと遭遇したソニーは、口八丁で彼を丸め込み、マルベリー通りの権利を譲り受けることになります。しかし、マルベリー通りは今まで、メローネ、ニック、タイガーという3人のマフィアたちの間での中立地帯となっていたのでした。

マルベリー通りに着いたソニーは、彼の鞄を盗もうとしたバラバ(ドミニク・バルト)を手下にし、通りの店にみかじめ料を集めに向かいます。しかし商店主たちは、ロッキーという謎の人物に既に保護料を払っていると言って彼の要求を断ります。教会にも集金に行くソニーでしたが、謎の怪力牧師(リッキー・ブルック)に追い返されてしまいます。

そんな時、ソニーは街で出会った美女ヴァージニア(ラウラ・ベチェレッリ)に一目惚れ。集金のかたわら、自分を警察署長と偽り、彼女を追いかけ始めます。ヴァージニアもソニーにゾッコンの様子。

ソニーの執拗な集金攻勢を発端としてメローネとニックのファミリーの間で全面戦争が勃発し、彼らは共倒れに終わります。命の危険を感じたソニーは深夜、街を抜け出そうとしますが、怪しい動きをする牧師の姿を目に留めます。実は牧師こそがロッキーであり、彼は街の商店からジャガイモや穀物を盗み、それを密造酒にして販売し、その金で多くの孤児を養っていたのでした。そして、ロッキーはヴァージニアの兄でもありました。

ソニーを警察署長だと信じるヴァージニアの勘違いもあり、そしてソニーのロッキーを見逃す、という芝居もあって和解する二人。しかし、メローネとニックのファミリーが共倒れしたことを知り、タイガーが街に戻ってきます。タイガー一味はソニーを街から追い出そうとしますが、ソニーとロッキーの二人にこてんぱんにやられ、最後は警察に連行されて行くのでした。

【感想】

原題を見ると『くたばれカポネ』(1973)の続編か何かのように思われますが、主演がジェンマであることと、監督がバルボーニであること、あとは禁酒法時代のニューヨークを舞台にしたギャング・コメディである、くらいの共通点はあるものの、物語に繋がりはありません。言うなれば姉妹編のようなもの。

『くたばれカポネ』ではバッド・スペンサーがジェンマの相棒役でしたが、本作で登場するリッキー・ブルックは相棒とはちょっと言い難い立ち位置(最後の乱闘シーンではバッド・スペンサー的な活躍を見せるけれど)だし、終盤までジェンマの部下として動き回るドミニク・バルトも相棒というよりは、単なる手下(しかも最後のシーンには参加しない)という感じで、基本的にはジェンマの単独主演ものという印象。

そんなこともあり、本作は『くたばれカポネ』やヒル&スペンサーもののようなバディ・コメディ映画とは少々経路が異なります。

劇場公開時は『縄張はもらった!』と書いて「シマはもらった!」と読ませるタイトルだったようですが、DVDでは「シマはもらった」とカタカナ書きになり、なぜかついでに感嘆符も外れています。