製作国:日本
上映時間:102分
監督:丸山誠治
出演:藤岡弘/志垣太郎/丹波哲郎/大谷直子

太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965)や『連合艦隊司令長官 山本五十六』(1968)など、太平洋戦争を舞台にした映画を何作も監督している丸山誠治が、坂井三郎の自伝的戦記をもとに映画化したのが本作です。坂井を演じたのは藤岡弘。

 第二次世界大戦中、ラバウルで飛行機乗りとして勇敢に戦った坂井三郎の自伝の映画化。川北紘一が手がけた空戦シーンが見もの。

本作はラバウルの航空隊基地に所属していた坂井三郎が率いる部隊の隊員たちを中心に、そこに坂井と同志的な関係になる笹井中隊長(志垣太郎)、おやじと慕われる司令官・斉藤大佐(丹波哲郎)とのやりとりなどから基地生活を描きつつ、日本の戦闘機部隊とアメリカ軍航空機部隊の戦いが描かれます。

同様に基地航空隊の活躍を描いた戦時中の映画『雷撃隊出動』(1944)と比べると、非常にエンターテインメント性の高い戦争映画になっています。川北紘一が手がけた模型を多用した特撮も、当然ながら格段に進歩しており、航空戦のシーンは非常に見応えがあります。

また、坂井を演じた藤岡弘も非常に力強く、不死身の男・坂井を熱演しています。まぁ、藤岡弘なので少々力強すぎるというか、「あぁ、この人はだ大丈夫だ」という安心感が強すぎる気もしますが(笑

最後に、ここからは思い出話になるのですが、本作は個人的に非常に思い出深い作品です。ぼくが中学生だったころ、祖父が家に遊びに来てくれたことがありました。当時から映画に夢中(と言っても、当時はハリウッドの大作映画ばかり見ていましたが)だったぼくは、祖父と一緒に映画館によく映画を見に行って、というよりも連れて行ってもらっていました。

祖父の家の近くには映画館があったのですが、我が家のそばにはなく、それならばレンタルビデオでも借りてみようということになり、ぼくと祖父で一本ずつ選びました。確か、ぼくが選んだのは『タイタニック』(1997)、祖父が選んだのがこの『大空のサムライ』でした。祖父は戦時中、海軍の航空隊に所属していたらしく、懐かしかったのもあるのでしょうね。

当時のぼくはまだ日本映画にあまり興味を持っておらず、何となく見ていたように覚えていますが、藤岡弘演じる坂井が、目を負傷しながらも必死に基地に戻るクライマックスは記憶していました。今回、本作を見て当時のことを思いだしました。

そんな祖父もすでに今は他界しており、もっと色々話を聞きたかったなぁ、と今になって思うばかりです。