Cyberflic
製作国:アメリカ/イタリア
上映時間:90分
監督:アントニオ・マルゲリーティ(アンソニー・M・ドーソン)
出演:テレンス・ヒル/マーヴェラス・マーヴィン・ハグラー/ジェニファー・マルティネス/ジゼル・ブロンデ

イタリアが誇るB級何でも屋監督アントニオ・マルゲリーティの最後の監督作。彼は本作公開後、2002年に72歳で亡くなっています。主演を務めるのは、意外にも彼の映画に出演するのは本作が初めてだったテレンス・ヒル。

ニューヨークからマイアミに戻ってきた刑事のスキムズ(テレンス・ヒル)は、空港で相棒のマイク(マーヴェラス・マーヴィン・ハグラー)に迎えられますが、二人の乗った車がザンテック(アンディ・ホーン)から銃撃を受けます。カーチェイスの末、ザンテックを捕まえた2人。実は、スキムズは、ザンテックのボスであり新型爆弾を開発したアクセル(スティーヴン・エドワード)と、その一味を捕らえるという密命を帯びてマイアミに戻ってきていたのでした。

昔の同僚でもあり、今は未亡人のチェロ(ジゼル・ブロンデ)の娘リリー(ジェニファー・マルティネス)の誕生パーティに出席したスキムズとマイク。そこで、コンピュータに詳しいリリーに、同じくコンピュータ・マニアのスキムズは懐かれます。新型爆弾の解明にはコンピュータに詳しい助手が必要だと、リリーに秘密を明かして協力を求めるスキムズ。

アクセルが新型爆弾のデモンストレーションとしてビルを爆破した後、スキムズとマイクは爆弾倉庫を見つけ、突入します。2人はアクセルを追いつめるものの、倉庫は爆発、スキムズは爆発に巻き込まれて死んでしまったかと思われましたが…… リリーのコンピュータに遺しておいた自分のデータを使い、サイバーコップ(何か幽体離脱した存在みたいなの)として蘇るのでした……というお話。

前半はバディものの警察アクション、後半はSF風味強めの痛快アクションという、見方によっては一粒で二度美味しいですが、期待していたものと違って怒りそうな人もいそうな映画。ちなみに、日本で発売されたVHSには、単なるポリス・アクションっぽい説明しか載っていません。この売り方はひどい(笑 ちなみに、本作の脚本はブルーノ・コルブッチです。

全体のストーリーは上記のように少々変わったものなのですが、個々のエピソードや伏線の張り方、演出のテンポなどは非情によく、1時間半の上映時間をまったくだれさせないのは、さすがに大ベテラン。ある程度の制作費があれば、しっかりしたエンターテインメントを作る男マルゲリーティの面目躍如といったところ。

また、マルゲリーティ映画初主演となったテレンス・ヒルも、途中で死んだかと思いきや、サイバーお化けとして生き返るスキムズを軽妙に演じています。というか、アクションも出来て、こういったトリッキーなキャラクターを演じられて、更にはまぁ、ヒルだしこういうのもあるよね、と観客に思わせる点において、彼に勝るキャスティングはなさそう。競演のマーヴェラス・マーヴィン・ハグラーは、元世界ミドル級チャンピオンのボクサーだったようです。

本作は、AllcinemaやVHSのパッケージには米伊合作と書いてありますが、IMDbには仏伊合作映画と書いてあって、どちらが正しいんでしょうかね。