Vivi o, preferibilmente, morti
製作国:イタリア/スペイン
上映時間:102分
監督:ドゥッチオ・テッサリ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ/ニーノ・ベンヴェヌーティ/シドニー・ローム/アントニオ・カザス

さて、今日はクリスマスイヴ。ということで、クリスマスイヴの場面から始まるこの映画をご紹介します。マカロニウエスタンでは『夕陽の用心棒』(1965)から、それ以外の映画も含めればそれ以前からジュリアーノ・ジェンマとタッグを組んで快作を送り出してきたドゥッチオ・テッサリ監督と、ジュリアーノ・ジェンマによる軽快なコメディ・マカロニウエスタン。ジェンマのマカロニウエスタンとしては、本作が最後の日本劇場公開作でもあります。

 東部に暮らす伊達男が、遺産相続のため、西部の町にやってくる。ただし、相続の条件として、弟と6ヶ月間暮らさなければならないと言われ……。ジェンマ主演、テッサリ演出のコミカルな冒険活劇。

トーマス・ミリアンとジャン・マリア・ヴォロンテが共演した『血斗のジャンゴ』(1967)でも東部の人間と西部の人間の出会いが描かれましたが、本作では『血斗のジャンゴ』とは逆に、東部に暮らすモンティ(ジュリアーノ・ジェンマ)のほうがはちゃめちゃで、西部の男・テッド(ニーノ・ベンヴェヌーティ)のほうが純朴、という取り合わせがなかなか面白いところ。

ジェンマの弟役を演じたベンヴェヌーティは当時現役の世界ミドル級チャンピオンのボクサー。ジェンマと兵役で知り合い、それがきっかけで本作に出演したとか。本作の他にも2作ほど映画には出演しているようですが、残念ながらマカロニウエスタンはこれ1本です。

脇を固めるクリス・ウエルタやアントニオ・カサスなどはマカロニウエスタンでもよく見かける、お馴染みの顔ぶれですね。

本作は『風来坊/花と夕日とライフルと…』(1970)を思わせる、でこぼこ兄弟によるコミカルな西部劇なのですが、ジェンマの軽快な身のこなしが本作のような軽快な物語に合っているところや、またベンヴェヌーティのさすがに切れのあるアクションなど、非常にメリハリがきいており、100分を越える、マカロニウエスタンとしては長尺に属する上映時間ですが、途中まったく飽きることなく見続けることができます。

銀行強盗、馬車強盗、列車強盗といろいろな悪事に手を出すものの、結局うまくいかない2人を翻弄する馬車強盗の人質であり、銀行家の令嬢、じゃじゃ馬娘を演じたシドニー・ロームも大きな目とコロコロ変わる非常が非常に魅力的で、映画に華やかさを添えています。