Ballata per un pistolero
製作国:イタリア
上映時間:99分
監督:アルフィオ・カルタビアーノ
出演:アントニー・ギドラ/アンジェロ・インファンティ/アルフィオ・カルタビアーノ/マリオ・ノヴェリ

アルフィオ・カルタビアーノ監督の監督デビュー作となるマカロニウエスタン。どうやらスペインではなくイタリア本国や旧ユーゴでロケを行ったらしく、主演もユーゴ出身のアントニー・ギドラ(ドラゴミール・ボヤニッチ)。また、普段よく見るスペイン系俳優の顔も見えません。共演のアンジェロ・インファンティは『ゴッドファーザー』(1972)にも出演し、いまも活躍する俳優です。

 バウンティ・ハンターのニグロスが賞金首を仕留めたとき、加勢した謎の男がいた。ニグロスは彼の助けを得ながら、無法者の兄弟を追い詰めていくが……。正統派マカロニ・ウェスタン。

ニグロス(アンジェロ・インファンティ)とクッド(アントニー・ギドラ)はお互いの正体を知らないながら助け助けられしてゆきます……という筋書きは『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(1967)のリー・ヴァン・クリーフとジョン・フィリップ・ローの関係性に非常に似ており、また、お互いの正体がネックレスによって明らかになるという展開も同様。ただ、明かされる関係性は非常に異なっており、どちらがどちらの真似というより、たまたまアイディアが重なったのかなぁ、という感じですね。

前にも書きましたが、スペインロケでないマカロニウエスタンの場合、画面から少々寒々しい印象を受けることがあるのですが、本作も例外に漏れず。ただ、アントニー・ギドラの渋い演技と、アンジェロ・インファンティの黒尽くめで才気走った演技にはなかなかマッチしており、水準以上に楽しめるマカロニウエスタンです。

また、本作で敵役のベドージャを演じたアル・ノートンは監督でもあるアルフィオ・カルタビアーノの変名。初監督作でかなり張り切っていろいろやっていたのが目に見えるようです。ストーリー的には途中で挿入される酒場のシーンの必然性や、突如現れる女性キャラクターなど、いまいち整合性に欠ける部分もありますが、大筋がしっかりしているのでそこまで気にはなりません。